2018年10月6日土曜日

2018.09.28 アルファ1ブラストロボット 日本初ブラスト処理動画

日本初の自律型ロボット:アルファ1ブラストロボットによるブラスト処理を行った。
現時点でセーバー社からの試運転は未実施の状態で、且つシーケンサーすら組んだ経験が無くてもここまで高度なロボット制御をわずか開封から20時間程度で行えるのは驚いた。勝手に制御装置側で複雑な軌道プログラムをジェネレートしてくれることの証明である。このテストピースは円錐コーン型で一見簡単そうに見えるが難しい。アームが移動したときの対象オブジェクトととの距離を計算するには「目」が無ければ精度が出ない。
今回の動画は、この間にテストピースを一度移動しているのだがうまくいってる。

ブラストホースを高圧用:内径φ32用の100Hpコンプレッサー対応の太いブラストホースを接続させているためホースのセッテイングは吊り金具を使うかして捌きを手伝ってやる方がいいのと、今回即興でその辺に転がっているゴムシートを載せたがきちんとカバーを製作した方がよさそうだ。少しでも摩耗するのが嫌だったので養生テープを張りまくったらみすぼらしくなってしまったが、この辺も一考していかなければならない。

今回は初めてだったので、BP110と低圧0.6MPa及びノズルSN156-450(Φ6.5mm)の組み合わせで
ガーネットを使用したが、次回は高圧1.0MPa及びノズルSN156-650(φ9.5mm)でブラストのテストを行う。

動画でも、ご覧になってわかる通りこのテストピースみたいなものが10個程度の場合は従来なら人がブラストするのが当たり前だったのである、当然コストから考えればである。この形状で3倍の大きさの場合だった場合更に、人がやらざるを得なかった。

もし、今後、
国内内でブラストルームのような閉鎖空間で粉塵発生源の近傍で作業者がどんな防塵服・防塵マスクを着用しても安全衛生法的に許可されない事態となった場合どうするのか?
このような、対象物の放射能の除染を行うときにこの放射能混じりの粉塵の中で果たして作業は可能なのか?そもそも、一般的に世界中の人々は暑苦しい防護服と防塵マスクを着用してうす暗いブラストルームや貧弱な足場、安定しないスカイマスターに乗ってブラストする事が良い仕事と思えるのか?

私自身、大学卒業して技術屋として32年間やってきた中で、今回のこのアルファ1ブラストロボット以外で未来に続くなぁと思ったブラスト機器など見たことが無かったし体験したことも無かった。

今後、先進国においては更にAI技術は、この手のロボットを含めて進化していくだろうからもっと使いやすくなることが明白であり、時期にブラスト作業者というのは存在しなくなり、ブラスト処理を研究するために手打ちブラスト装置が残るであろう。また、発展途上国においては、手打ちのブラスト作業者というものは温存され、発展途上国へ出稼ぎに来る事にもつながるだろう。しかし、危険手当という概念がAI型ロボットには存在しないため、現行の低コストのまま作業者ブラストが残り、精度の低いブラスト処理という新たな規格が生まれてくる必要性がある。
少なくとも、私自身は今までもそうだったが、今後もブラスト機器を販売する立場でありながら、二度と自分自身でブラストラスノズルを手に持ち、防塵面を被って防護服を着用してブラストする事はしない宣言をする。





厚地鉄工㈱関東アスコン 〒102-0073東京都千代田区九段北1丁目7番3号九段岡澤ビル3階 TEL:03-6261-6530 FAX:03-3221-6833

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国際規格のブラスト工法