アルファ1ブラストロボットのシュミレーターの推奨仕様は
OS windows 10
CPU intel core i7~
メモリー 8GB以上
グラフィックボード GTX1050以上
実機端末
実機の方に搭載されているCPUはintel corei7 2.5GHZクラスなのでそこそこなのだが、シュミレーションで様々なテスト計画を行っていると、使用しているパソコンの能力によりタスク内容に変化があるときがある。少なくとも実機以下のスペックのパソコンを使うことは厳禁である。OS自体はwindows10上で動作しているので扱いやすい。
今回のために、パソコンは用意しているのだが、シュミレーターを起動して様々なブラスト処理計画を仮想空間上で行うに際して、グラフィックボードの性能が良いほうがうまくいく。いわゆるゲーミングパソコンと呼称される類の方が結果が出るのが早い。
上記のような楕円球体においてシュミレーションを行うとintel core i5とi7:第8世代ではかなりの時間差が生じる。また、あまりに演算に時間をかけているとフリーズしたのかと思う事もあるのでシュミレーションの段階で不要な待ち時間を掛けることほど無駄なことは無いのでできるだけ時世に合わせた最新のパソコンを用意する必要があるため追々、自作パソコンを用意する事にする。
このように、我々のブラストの仕事内容もがらりと変わってしまった。
レベルは低いがIT系と言えばそうなるだろう。
毎日、シドニーのPh.D.ステファンとやり取りしながらタスクの修正とテストをシュミレーターで行い、実機に搭載しズレなどを補正し、確認しながらアルファ1ブラストロボットを理解していくことを現在行っている。関東アスコンは全員で5名だが、理工系出進の技術者は私しか居ない、しかし、実際にタスクを弄くりまわし、Ph.D.ステファンと交信しているのは私ではない。私はあくまでも総監督をしているだけである。ここが、このアルファ1ブラストロボットのすごいところである。まだ延べ10時間ほどしか費やしていないのにすでに私の27年分の装置に関するを解決策を超えてしまった。
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シドニーのセーバー社に行ったときに彼らが
「ブラストの仕事は事務所や出張先のホテルで行うことができるようになった。メールさえ受け取れる環境なら世界中どこでもタスクを受け取れるし、その会社の人がタスクを作る必要もない。極めて効率的だ。」と言っていた。確かに理想でありその通りである。
よく存在する「そんなの、作業者の方が早いから要らないし、やらない」という人たちがいるがそれは、そのままでいい。少なくとも、私自身28年近くこの世界でやってきてショツトピーニングから屋外ブラストまで国内外見てきて、数えきれないくらいの装置を納入した中で全部において腑に落ちない点があった。ショツトピーニング装置の設計における汎用性の無さに加え電気屋さんの装置動作へのウエイトの高さ、何かあれば自己解決のできない汎用シーケンサーの採用及び次計画の段取りの遅さ。汎用型多軸ロボットに関しては原点の喪失により振り出しに戻る、XYZ軸テーブルのシーケンス制御より質が悪い。屋外ブラスト及び屋内ブラストルームブラストにおいては、なぜこのブラスト処理は人がやっているのだろう?そしてなんでこんなに時間がかかるのだろう。作業者は肩が痛くなるから天井面はやりたがらないし、防塵面、高所安全帯をしながらのブラストやバキュームブラストなどは1週間以上はかなりしんどい作業だ。閉所暗所空間は作業的に危険で粉塵も有害だ。自動送りインペラー式ショツトブラストマシーンに関しては、作業者が直接ブラスト処理しないのは良いのだが設備がとにかく、大型になり装置コストも場所もお金がかかり且つ、ブラスト処理に肝心な表面粗さ(表面粗度、鋭角でフラクタルでなければならない)が得にくいため、次工程の塗料などの密着度が得にくい。簡単に要約すると再ブラスト処理が必要な場合がある。
その、腑に落ちない原点の全てが「人」であった。他の業界でもいえる事であろうが、差ブラストノズルを持つのは「人」でなくてもいいのではないか?シーケンスプログラムを考えるのは「人」でなくてもいいのではないか?多軸ロボットのアームとホースの捻じれによる逆転のプログラムを考えるのも、ブラスト処理のパターン計画を考えるのも「人」でなくてもいいのではないか?上記について考えるのも面倒臭くなって諦めて、忘れていたところに、このアルファ1ブラストロボットが現れたために我々、関東アスコンに新しい仕事ができた。完全に違う仕事なのだが、今までのブラストの経験の蓄積が役に立つのでようやく光が差した。